丹沢諸戸山林見学2011/07/01 13:38


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丹沢にかつて日本の山林王とよばれた、諸戸林業さんの、
植栽され100年を経て監理されている、檜の山を見学させていただきました。

日本の山、林業の抱えている問題点や、100年に亘り途切れなく手入れすることの難しさを、綺麗な檜の林を目の前にしながら、諸戸林業の方に話していただきました。

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間伐され手入れされた檜の林は明るく、下草が生え始め、土壌が豊かに回復します。
豊かな土壌が良い木と良い水を生みます。

こうした100年に亘る気の遠くなるような、日々の手入れによって、
私たちは、良質の木材で気持ちよく丈夫な住居を、作ることが出来、
また、循環し持続できる心地よい環境が保たれているのだなと、
実感しました。

平野の蒸し暑い都会を離れて、涼しく気持ちの良い山林で、
フィトンチッドをたっぷりと浴びて、森林浴の一日を楽しんでしまいました。

井戸水冷房2011/07/03 13:42


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先日、今年二月に竣工した、MYD邸に、伺いました。
実験的に作ってみた、井戸水輻射冷房の利き具合を確かめさせて貰うためです。
写真の白いパイプが井戸水輻射冷房の配管です。
スイッチを入れ、ポンプから井戸水が循環すると、程なくして、白い配管の回りが結露し始めました。
室温は28度ぐらいです。井戸水は20度以下なので、配管の表面で結露しながら除湿してくれます。

井戸水輻射冷房の配管に扇風機で風を当てると、吹き抜けの下のリビングに、爽やかな涼風が吹き始めました。
ポンプの水量の調整など、改良点はありそうですが、どうやらかなり成功のようです。

今年の電力不足の暑い夏にかなり効果的に、涼しい環境を生み出してくれそうです。

確認申請2011/07/15 13:45


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永らく時間が掛かってしまった確認申請が、やっと確認終了となりました。
これで工事に掛かれます。
右から、確認済証、確認申請副本、構造計算書副本です。
姉歯耐震偽装事件以降、構造計算書はどんどん厚くなってしまいました。
安全基準が向上したわけではありません。
細かな記載事項が増えたのです(つまり書類が増えただけ)。
今回も半地下1階地上2階の普通の住宅なのですが、少し変わった構造にすると、住宅規模の建築でも、構造計算書は約500枚になりました。
もう少し大事なことを明確に確認する方法にならない物かと思います。

手刻み2011/07/15 18:34



伊那谷の家の小屋組が、システムはシンプルなのですが、
実際に刻むとなるとかなり複雑なため、プレカットではなく、
手刻みで仕口などの接合部を作ってもらっています。
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複雑な仕口は、まず原寸の仕口模型を試しに作ってみて、
接合を確かめています。
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作った仕口模型を仮組して、角度や接合の状態を何度も、
確かめています。
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現場は伊那谷なのですが、刻んでいるのは兵庫県豊岡です。
回りの景色は、蛍が飛び交う、こんな素晴らしい環境です。

刻んでいただいている大工さんや材木屋さんには、
かなり複雑で難しく、大変苦労を掛けてしまっていますが、
出来上がりは素晴らしい物になる予感がビシバシしています。
よろしくお願いいたします。

プレカット打合わせ2011/07/16 11:13


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プレカット部材の一部受取と、金物の打合せに、京都市右京区にある京北プレカットに
行って来ました。
基本的に、屋根の仕口関係は手刻みで、その他についてはプレカットを使用しています。

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プレカットに発注しましたが、やはりラインに載らない部材については、プレカット工場の大工さんが、原寸図を作成の上、手加工をされていました。

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プレカット工場までは、豊岡から片道2時間の距離です。
受取ってきた部材を、この後さらに手刻みで、仕口の接合部を作っていきます。